テコでもな話
指の先端の皮が急にべりべりとめくれて、怖い思いをしている。
事実終わっていないものを、ハッピーエンドにされることに、笑って済まされることに気分が悪く、傾いて歩いていた。
甘ったれていると言われようと、思った通りに動いてやらねえぞ、という強い気持ちを持って。
刺してきたら、誠意を持って刺し返すのがブシドーだよね。
小道に入るところで、妙齢の女性が前にいるのに気づく。
私の0.3倍速くらいのスピードで、だけど私と同じくらい傾いて歩いていた。
彼女と同じ小道に入るところで、回り道をして帰ろうと思い立つ。
細くて暗い道を歩くとき、自分の前に人がいると落ち着かない。前にいる人が落ち着かないことが、落ち着かない。
結局新しい道は最後には行き止まりで、ふざけんなよと思いながらいつもと同じ道を歩いて帰る。
次の角で曲がっても家に帰れないことだけがわかった。
ダメなことがわかるというのは、非常に重要なことなので、良し。
もう解散!